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色絵磁器の宝石 青手九谷の七年間の光芒に迫る
「古九谷再興物語
青手九谷 吉田屋の魅力展」


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2013/1/16
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青、緑、黄などの濃色を多用した華麗な色遣いと大胆な図柄が特色の「青手(あおで)」と呼ばれる古九谷(こくたに)をご存知でしょうか。
1600年代中期に花開いた色鮮やかな色彩の磁器は、多くの人を魅了しましたが、50年ほどで姿を消すこととなりました。

吉田屋窯 百合図平鉢(石川県九谷焼美術館蔵)

この色絵磁器を再興しようと豪商、豊田(吉田屋)伝右衛門が1824年に開いたのが吉田屋窯です。吉田屋は代々大聖寺の豪商として知られた町柄町人で、大聖寺藩に多額の献金をし、名字帯刀を許され、豊田の姓を賜っていました。この四代 伝右衛門は、かつて素晴らしい焼物を焼いていた古九谷を復活させたいと、九谷の聖地である九谷古窯跡の横に窯をつくりました。

吉田屋伝右衛門自画像(部分)

わずか7年間光芒を放った後、吉田屋窯は廃窯となりましたが、その作品は今なお、色絵磁器の宝石と讃えられています。
そんな古九谷の再興に人生をかけた吉田屋伝右衛門の生涯とともに、青手九谷の名品を集めた展覧会が1月16日(水)から、阪急うめだギャラリーで催されています。

古九谷 青手八つ手文平鉢

古九谷は特徴によって、「祥瑞手(しょんずいで)」、「五彩手(ごさいで)」、「青手(あおで)」などに分類されています。「祥瑞手」は赤の輪郭線を用い、赤、黄、緑などの明るい色調で文様を描いたもの。「五彩手」は黒の輪郭線を用い、青、黄、緑、紫などの濃色で文様を描いたものです。
吉田屋伝右衛門が目指した九谷焼は古九谷の中でも、「青手」。「青手」は青、黄、緑、紫などの濃彩で余白なく塗りつぶした様式のもので、絵も江戸後期としては非常に珍しく大胆な意匠。手作り、手描きの手間ひまを惜しまないものになっています。


古九谷 青手椿図台鉢


松山窯 菊図平鉢

吉田屋伝右衛門が再興に心血を注ぎ、愛した青手九谷は、モチーフを強調する大胆な構図、厚く盛り上げられた濃厚な色彩の上絵の具、その下にびっしりと描き込まれた地文が、作品に躍動感を与え、古九谷様式の魅力となっています。深みのある色彩や、生命力あふれる力強いデザインは圧倒的と言えるもの。今もその輝きを失わず、伝右衛門のほとばしるような情熱を伝えるものとなっています。
古九谷再興にかけた伝右衛門の熱い思い、復興のドラマを、青手九谷の名品を通して、肌で感じてみるには絶好の機会です。

■古九谷再興物語
 青手九谷 吉田屋の魅力展
◎阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
◎2013年1月16日(水)~1月28日(月)
※催し最終日は午後6時終了 入場は閉場の30分前まで
◎入場料:一般800円 大学生・高校生600円 中学生以下無料
阪急阪神お得意様カード・ペルソナカード・阪神エメラルドカード・エメラルドスタシアカードの呈示でご本人に限り入場料から200円割引

さらに、阪急うめだギャラリーでは、加賀の地で九谷焼の伝統を受け継ぎ、一品逸品主義を守る作家たちの作品を展示即売する「加賀九谷陶磁器協同組合 人気作家展」も同時開催されています。

須田菁華 古九谷桜川徳利


嶋田寿楽窯 色絵椿に双馬図皿


河島 洋 創吉田屋菖蒲に鷺の図兜鉢


北出不二雄 色絵四君子図香炉

[出展作家]※順不同、敬称略
北出不二雄、嶋田寿楽、河島 洋、須田菁華、見附正康、北出太郎、山本秀平 ほか

■加賀九谷陶磁器協同組合 人気作家展 【入場無料】
◎阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
◎2013年1月16日(水)~1月28日(月) 
※最終日は午後6時終了


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