ライフスタイルニュース

アートのある暮らし

古九谷再興物語 青手九谷 吉田屋の魅力展 開催記念
「九谷焼伝統工芸士展」


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2013/1/19
  •   mixiチェック

江戸時代初期、加賀大聖寺藩領内九谷村で磁器の原料となる陶石が発見され、藩主前田利治の命により色絵磁器をはじめたのが九谷焼(古九谷)の始まりといわれています。しかしながら50年ほどで窯は廃業。
その約120年後江戸後期に入り、大聖寺城下の豪商 吉田屋伝右衛門成元が廃絶された古九谷再興に晩年の情熱を注ぎこみ、私財を投げ打ち再興させました。その窯は「吉田屋窯」と呼ばれ、最も古九谷の作風を受け継ぐものとして、多くの名品を生み出しました。
ただいま阪急うめだギャラリーで開催中の「古九谷再興物語 青手九谷吉田屋の魅力展」と連動した「九谷焼伝統工芸士展」が隣接するアートステージで開かれています。


吉田美統 釉裏金彩大山蓮花文 飾皿 径34.2×高さ5.7cm

吉田美統(よしだ みのり・1932~)
九谷焼伝統工芸士会 名誉顧問。2001年、国指定重要無形文化財釉裏金彩(ゆうりきんさい)の保持者に認定。2006年、旭日小綬章受章。
九谷伝統の色絵の具をかけた素地を本焼きして地色とし、その上に金粉や金箔を文様に切り取ったものを焼き付け、さらに仕上げとして全面に透明な釉薬をかけて焼き上げる釉裏金彩。その第一人者として知られます。


福島武山「花瓶 七福神文」 径23×高さ25cm

福島武山(ふくしま ぶざん・1944~)
九谷焼伝統工芸士会 会長。石川県九谷焼技術保存会会員。伝統九谷焼工芸展 大賞受賞。
九谷伝統意匠の一つである赤絵細描(あかえさいびょう)を受け継いで制作。赤絵細描は九谷上絵技法の中でも際立って細かい筆致と気の遠くなるような精緻な作業を必要とされる伝統技法です。ただ細かいというだけでなく、線1本1本の狂いのない正確さと伝統的な小紋を豊富に取り入れた意匠が第一人者たる所以です。2ミリ幅に7本の線を描くという、至高の職人芸ともいうべき技術は、現代九谷の誇りです。


仲田錦玉「花瓶 宝相華文 渦打青粒」 径15×高29cm

仲田錦玉(なかた きんぎょく・1945~)
日本工芸会正会員。明治時代末か大正時代初め頃から受け継がれている「青粒(あおちぶ)技法」の第一人者。青粒は九谷焼特有の模様で、地色の上に青の盛り絵の具を盛り上げ、無数の点を打ち続ける技法です。普通の青粒と異なり、渦状に打つ錦玉氏の渦打青粒は粒の大きさ、色、精緻さは神業的と言われ、絶妙の立体感と風格を醸しています。


三代 浅蔵五十吉「方器 刻 花映」 縦19×横42×高さ31cm

三代 浅蔵五十吉(あさくら いそきち・1941~)
日展評議員。石川県美術文化協会理事。石川県九谷焼技術保存会会員。素地は分厚いものを使い、絵柄の輪郭を掘り込み、立体感のある重厚でダイナミックな仕上がりが特長です。深い色合いの釉薬の中でも「茶」と「黄」が混ざり合った微妙な色が「五十吉カラー」と言われています。


山本長左「青華福寿文 香炉」径11.5×高さ14.6cm

山本長左(やまもと ちょうざ・1953~)
加賀九谷陶磁器教会理事長。藍九谷と呼ばれる、呉須という顔料を使用した染付を主とした作風で知られています。細やかな染付のラインと吉祥文を多用したおめでたいデザインが特長です。用いる素地は、今ではあまり使われていない型打のものが多く、非常に薄く、繊細で、優美な形状のものです。

作品の数だけ作風があるといわれる九谷焼。300年の歴史に培われた美技が冴え渡ります。

■九谷焼伝統工芸士展 【入場無料】
◎2013年1月29日(火)まで
◎阪急うめだ本店 9階 アートステージ
※最終日は午後6時終了

[出展作家]※順不同、敬称略
◎1月22日(火)まで 福島武山、吉田美統、北村隆、仲田錦玉 ほか
◎1月23日(水)~29日(火) 福島武山、吉田美統、浅蔵五十吉、山本長左 ほか

【関連記事】
色絵磁器の宝石 青手九谷の七年間の光芒に迫る 「古九谷再興物語 青手九谷 吉田屋の魅力展」


※表示価格は消費税を含んだ税込価格です。商品売り切れの節は、ご容赦くださいませ。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、掲載中または掲載後に売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。

  • 最新記事へ
番組一覧ページへ戻る

この番組のアクセスランキング

(2020/08/13更新)