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みずみずしい感性と解き放たれた知性が交錯する
「~OSAKAギャラリーセレクション~
女性アーティストたちの視点」


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2013/2/2
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関西の女性アーティストたちの作品を集めた、とても心惹かれる展覧会に出逢いました。


田中朝子「12colors_aka」など mixed media 各84,000円

樹脂を使って鉛筆の形にした12本の色鉛筆がそれぞれ透明なケースの中に並べられている作品です。グラデーションの美しさ!作者は田中朝子(たなか あさこ)さん。1972年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院博士(後期)課程満期退学。オブジェや版画、写真など様々なメディアを用い、日常生活の中に見える些細なズレとも思える錯覚を独自の視点で作品化されています。


山内麻起子「dictionary - 桜-」 アクリル板、転写シート 84,000円

桜の花びらが舞う山内麻起子(やまうち まきこ)さんの透明な辞書。1977年生まれ。現在、京都嵯峨芸術大学造形学科彫刻分野 講師を務める山内さん。透明な本の中に、日常の小さなひとコマをはさみ込んだ作品、Library(ライブラリー)シリーズで有名です。素材感を活かして作品の見え方が変化する楽しさ。「本」という小さな単位がフレキシブルに展開し、見る人によって物語が自由に変化、想像できるおおらかさ。魅力ですね。


作元朋子「Form 103 From 15」 磁器、鋳込み成形 157,500円
野田万里子「弔う」 パネルに紙、鉛筆 (大)15,750円、(中)12,600円、(小)10,500円

ころんと転がるパステルカラーの洗練された陶磁器の作者は1978年、岡山県生まれの作元朋子(さくもと ともこ)さん。ストライプで満たされた空間を切り取る作業であるというイメージをもとに制作されています。磁器の生地に顔料で色をつけた粘土を作り、石膏型に流し込んでできるそれぞれのパーツを重ね合わせ、焼成しています。しましまの模様と陶磁器ならではのかたちが響き合います。

1985年、佐賀県生まれ、奈良市在住の野田万里子さん。ろうそくの炎が鉛筆で描かれた作品が何枚も並んでいます。パネルの側面もすべて鉛筆で描き込まれています。気の遠くなるような“ある一定の行為の連続”によって生み出される野田さんの作品。ランナーズハイに近い精神で、無意味と思われる行為を、ただ何日も、何時間も行うといいます。制作は平面にとどまらず、立体やインスタレーションまで多岐にわたり、行為の連続によって出来上がった作品からは心地よさと不思議な感覚が交錯します。


深木シゲミ「燕」スタイロフォーム、 石粉粘土、銅版 84,000円

1982年、京都府生まれ、大阪府在住の深木シゲミさん。京都精華大学芸術学部映像学科卒業。2004年jから2008年までは、絵画に取り組み、その後、彫刻に転身され、立体やインスタレーションを制作されています。会場で思わず目が吸い寄せられた面妖な人形?サイボーグ? 妖しくも麗しい生き物の、エロスの香りをまとうデカダンな世界観が独特です。

この展覧会をとりまとめたのは、「テヅカヤマギャラリー」代表の松尾良一(まつお りょういち)さん。

松尾良一さん

「近年のアート界では、女性の進出はめざましいものがあります。女性アーティストは、感性が豊かで、表現方法も多岐にわたり、繊細です。男性がつくる荒々しさはないですが、細やかなこだわりは見ていて心地よいものがあります。今回、大阪のギャラリーが11軒集まり、関西の女性アーティストの作品を出品しています」と松尾さん。

それぞれの作家の感性、独自の表現方法が楽しめ、関西の女性アーティストの言い知れぬパワーをまざまざと見せつけられる刺激的な展覧会です。才気あふれる彼女たちの、時に艶やかで、時に突き抜けた視点にどっぷりと浸りたいものです。

■~OSAKAギャラリーセレクション~
女性アーティストたちの視点
◎2013年2月12日(火)まで
◎阪急うめだ本店 9階 アートステージ
※催し最終日は午後6時終了



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