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美しきガラスの中に観る「源氏物語」-淺原千代治展-


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2013/5/18
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「紫の上」

源氏物語において、光る君の生涯の伴侶であり、この上ない理想の女性として語られる紫の上。しかし、彼女の人生は幸せなばかりではありませんでした。苦悩と孤独を覚えながら、決してその気持ちの全てを光る君に吐露することはなく、出家への念を募らせていく。

その名のつけられた作品、清廉とした華やかさの中には、深淵に潜む陰りと無常を携えた色が見て取れるようです。


「藤袴」 

「源氏物語」を題材に、登場人物や五十四帖をイメージした吹きガラスの作品を創り続けているのは淺原千代治さん。

「私は年を取る。けれども『源氏物語』は変わらない。だからこそ、読む度に表情が変わる面もあれば、同じものもある。私にとって『源氏物語』は永遠に続くテーマと言えるでしょうね。」

目に見えるものをそのまま投影するのではなく、自身の感じたイメージを粘土のようにこねて、そして作品という形を創り上げる。その面白さを明朗闊達に語ってくれた淺原さん。その人柄に惚れて、多くの人が淺原さんの周囲に集まるのも納得です。


「紅葉賀」


「乙女」


「若菜」

今展では、いけばな未生流の家元嗣・肥原慶さんをはじめ、4名の先生方が花を添えられています。吹きガラスならではの色彩とフォルムに花が彩られることで、作品の持つ個性、美しさが存分に広がっています。

「私は文豪ではないから、『源氏物語』をガラス作品で表現するんです。もちろん『私の描く登場人物のイメージとは違う』と思われることもあるでしょう。だからこそ想像の世界というのは面白い。個人の描くイメージの相違すらも、楽しんでいただきたいですね。」

数々のガラス作品の中に、源氏物語の世界を観る。とても美しく、余情溢れる世界が展観されていました。


◆吹きガラスの世界 淺原千代治展
◎5月15日(水)~21日(火)
◎阪神梅田本店 9階 美術画廊
※催し最終日は午後5時まで



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