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白磁と染付・上絵付文様の美
「第29回 栃木県文化功労者 瀧田 項一 作陶展」


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  • 更新日: 2013/9/19
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■阪急うめだ本店

窯邊独言(ようへんどくげん)

息堰(いきせき)きって走りに 走って来た、いま、
何かを置き忘れて 来たのではないかと気がついた。
  ・・・・・それは、それは、
 遥か遠い彼方に、「心」を―――
 心を置きざりにして来たのだ。
その心を取りもどさねばならぬ。
浮遊する「心」を追いかけ、追いかけて
 捉えねば 捕らえねばと 焦る昨今である。

            平成二十五年九月  瀧田 項一


瀧田 項一 氏

阪急うめだ本店 美術画廊で、栃木県文化功労者である陶芸家 瀧田 項一(たきた こういち)さんの作陶展が開かれています。
瀧田さんは、1927年、栃木県生まれ。東京藝術大学の前身である東京美術学校を卒業後、現代陶芸の祖、富本 憲吉(とみもと けんきち)に師事し、濱田 庄司(はまだ しょうじ)工房へ入門するという恵まれた修業時代を経て、一貫して白磁と染付、上絵付文様の美を追求されています。


白磁鎬手香炉

厚手の白磁に、リズミカルに入れられた鎬(しのぎ)。
無垢な白磁から気品と格調が漂います。


金彩菱文角瓶 角12×高さ29cm

赤絵に金彩で描かれた花の文様は師である人間国宝 富本 憲吉氏を彷彿とさせます。
端正な造形の角瓶は、凛々しさの中に華麗さも併せ持つ逸品です。


上絵牡丹文隅切皿 幅30×奥行き30×高さ3.2cm

清楚な白磁に赤絵の牡丹と染付で描かれた葉が美しいコントラストを見せる隅切皿。


瑠璃吊瓶 縦17.5×横23×奥行き9cm

深い深い瑠璃色に目を奪われる吊瓶。
形に強いこだわりを持つ瀧田さんならではの造形が光ります。


陶硯
左)15.3×9×高さ5cm
右)16.5×9.3×高さ4.3cm

味わい深い陶硯(とうけん)。
現代では珍しいですが、硯(すずり)の歴史の中では、石の硯より早く登場し、中国では唐代まで硯の主流でした。
ゆっくりゆっくり墨をすってみたくなりますね!

1984年から、阪急うめだ本店 美術画廊での個展は回を重ねること優に29回。
30回の大記録に王手を掛ける今年も、人気の大家は冒頭にご紹介した「窯邊独言」の謙虚な心境のまま。
あたかもすべてを包み込む無垢な白磁のごとく、やさしいぬくもりにあふれていました。

■~第29回 栃木県文化功労者~ 瀧田 項一 作陶展 <展示販売>
◎阪急うめだ本店 7階 美術画廊
◎2013年9月24日(火) ※催し最終日は午後6時終了


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