ライフスタイルニュース

アートのある暮らし

プリミティブな土味の日常の器から、無限の宇宙の広がりを見せる天目まで  「森本真二 陶展」の魅力


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2012/11/26
  •  
  •   mixiチェック

シンプルで飽きのこない形は、同時に使うという機能性もすぐれている。
その分、土味(つちあじ)がプリミティブであったり、
うわぐすり(釉薬)が魅力的でないといけない。
味わいを持った灰粉引(はいこひき)から始まり、
織部(おりべ)という緑の釉薬を
焼成において赤くする赤織部をここ近年追い続けた。
そして憧れでもあった新作の天目は、発表できるとこころまできた。
それまでの焼成がすべて礎となり、
過去からの一本の筋になって続いている…。

森本 真二


「飽きのこない器とは、かたちはシンプル、本来の土味(素材観)がプリミティブであること」
そう語る、陶芸家・森本真二さんの個展が阪神梅田本店 9階 美術画廊で、11月28日(水)からはじまります。


灰粉引や織部といった、多彩な釉薬を駆使する森本真二さんの作品。
手にすると、作り手の丁寧な手作業が伝わってくるようです。
日常使いの器にこだわるスタンスは、作家としての原点とも言えるもの。
薄づくりで、軽い、皿、鉢、酒器、花器は、使いやすく、食卓や生活空間を豊かに彩ってくれるに違いありません。
土味を生かした作品は、使い込めば使い込むほど、さらにその風合いを増してくれそうです。


「天目茶碗」

さらに今回、特に注目したいのが、森本さんが長年挑戦し続けられている天目(てんもく)。
天目釉という鉄の釉薬(うわぐすり)を施し、薪で焼かれた茶碗です。
古くから茶道の世界で珍重された格の高い天目は、鉄質黒釉が釉薬の中に含まれている鉄分により黒く発色し、得も言われぬ崇高さをたたえる茶碗。
森本さんの新作の天目も、釉内の鉱物が再結晶することで現れた黒い地に輝く斑紋が、漆黒の夜空にまたたく満天の星々を彷彿とさせるかのごとく、きらめきを放っています。
お抹茶をいただいた後、ふと眺める茶碗の内側に、無限の宇宙が広がりますね。

プリミティブにこだわったシンプルな土味。
気高く深い光彩を放つ天目。
双方に印象際立つ、森本さんの意欲的な新作に会いに、ぜひ出かけたいと思います。

■森本真二 陶展
◎阪神梅田本店 9階 美術画廊
◎2012年11月28日(水)~12月4日(火)
※催し最終日は午後5時終了


※表示価格は消費税を含んだ税込価格です。商品売り切れの節は、ご容赦くださいませ。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、掲載中または掲載後に売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。

  • 最新記事へ
番組一覧ページへ戻る

この番組のアクセスランキング

(2020/07/05更新)