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精緻に凝らされる写実描写のクラシックな静物画
「前田 俊幸 油絵展」


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2013/11/21
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阪神梅田本店


「晩秋」 油彩 M4号

19世紀、フランスの画家ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)がロマン主義に対し、日常生活や現実をそのまま表現することをめざし提唱した写実主義。
レアリスムの先駆者であったクールベは「天使の絵を描いてほしい」と依頼が舞い込んだ際、「私は天使を描けない。なぜなら見たことがないからだ」という印象的な言葉を残しました。

現実に存在する、目に見えるものを忠実に描き切る写実。
洋画家、前田 俊幸(まえだ としゆき)さんも現代において写真と見まごうばかりの超精細な静物の写実を追求する一人です。

「晩秋」と題された油彩画は、割れたザクロを頂点とし、リズミカルに、かぼちゃ、姫リンゴがなだらかな稜線を描く三角形の画面構成。
暗闇に浮かび上がる果実や野菜が温かな温度を持ち、神秘的な存在感を放ちます。


「コーヒーミルのある静物」 油彩 M6号

黒いテーブルの上に何気なく集められた食器、果物、貝殻など、有機的なものと無機的なもの、質感の異なるものが絶妙のバランスで組み合わされている「コーヒーミルのある静物」。
瑞々しいぶどうやりんご、つやめく金属の食器に見られる、破綻のない明るさ。
温か味のある暖色と画面の堅牢な構成のこの絵を見ると、静かな幸福感に包まれます。



どこかしら寓意的な静物が持つ雄弁な存在感。
計算しつくされた心地よいコンポジションと徹底して精緻に凝らされる筆遣い。
夢見るように響き合う静物モチーフが、見る者をクラシカルな陶酔へといざなってくれるようです。

■前田 俊幸 油絵展 <展示販売>
◎阪神梅田本店 9階 美術画廊
◎2013年11月26日(火)まで ※催し最終日は午後5時終了


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