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みずみずしい魅力にあふれる文化勲章受章作家の作品が一堂に!
生誕100年記念 富永 直樹 展
NAOKI TOMINAGA


私の好きなアーティスト

  • 更新日: 2014/2/19
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■阪急うめだ本店


「新風」1971年 樹脂 幅84×奥行き70×高さ210cm 長崎県美術館蔵/第3回日展出品(改組日展/日本芸術院賞)

長崎県出身の日本を代表する具象彫刻家、富永直樹氏(1913-2006)。
文化勲章受章作家の生誕100年を記念する大規模な展覧会が阪急うめだギャラリーで開催されています。

当時の日展において彫刻作品の大部分は裸婦像という中、敢えて男性の着衣像を集中的に発表し、自らの新境地を開拓した富永氏。
日本芸術院賞を受賞した「新風」は、着衣を通し、その下に息づくスポーツマンの健康な肉体がダイナミックに表現され、堅実な技術が遺憾なく発揮されています。

展示作品は樹脂ですが、なんと首相官邸にはブロンズの「新風」が安置されていることを皆さんはご存知でしょうか!
TVのニュースなどで、たまにちらりと作品が見えることもあるそうなので、官邸からのニュースの際はぜひ注意して見てみてくださいね。


「対話」1970年 ブロンズ 幅97×奥行き81×高さ240cm 長崎県美術館蔵/第2回日展出品

1960年代半ばより、キリスト教に関連する作品を多く制作した富永氏。
カトリックの神父をモデルにした、作品「対話」。
瞑想的な深い精神性を獲得しているこの作品は、紛れもなく作家の代表作のひとつ。
富永氏自身はクリスチャンではありませんでしたが、自らが育った環境とはまったく異なる異文化への憧憬、そこに想いを馳せる内なるロマンが見てとれます。


「タロ・ジロの像」1987年 ブロンズ ジロ(向かって左)幅45×奥行き130×高さ102cm タロ(向かって右)幅48×奥行き152×高さ100cm 長崎県美術館蔵

動物をモチーフとした作品も数多く手掛けた富永氏。
「後進の教育のため、作品は触ってもらってよい」という作家の遺志を受け、今回ブロンズ作品は手で触れて楽しむことができる展示になっています。

富永氏のご子息、富永良太氏によれば、「当時、タロ・ジロの剥製が父の元に送られてきたんです。父はブロンズ像を本来のサイズよりも少し大き目に制作したようです。長崎県美術館で展示している時も手で触れられる展示にしています。こどもたちがタロ・ジロの鼻を撫でていくので、二匹の鼻はいい味を出しています」とのこと。
なるほど、こどもたちに親しまれ、タロ・ジロの鼻はまるで湿りをおびたように、てかっていました!


「大将の椅子」1984年 幅48.5×奥行き40×高さ110cm 長崎県美術館蔵 第16回日展出品(改組日展)

本人が動物好きであったことはもちろん、夫人の家系が代々猫を飼っていたこともあり、特に猫をモチーフにした作品が目立ちます。


「アレックス」1996年 ブロンズ 幅48×奥行き100×高さ50cm 長崎県美術館蔵

動物たちは総じて愛らしく、動物に向ける作家の愛情に満ちた眼差しが感じられますね。


「牧場の少女」1990年 幅14×奥行き10×高さ47cm 
生誕100年記念特別作品【限定20点】 1,050,000円 ※作品のお渡しは約1ヵ月後になります

絵画や彫刻を製作することのみではなく、心身ともに健康で円満な人格形成こそが芸術であるという信念のもとに創作活動を続けた富永氏。
人物や動物の造形構成や表現力もさることながら、いとしいものへの作家の愛情あふれる眼差しに、心が温かくなってきます。
たゆまぬ努力で創作を続けた作家の真摯な足跡を、視覚のみならず、触覚を通して直接魅力に触れてみてください。
彫刻作品特有の質感、量感から、作品にあふれる瑞々しいエネルギーをあなたも感じてみてはいかがでしょうか。

■生誕100年記念 富永 直樹 展 <展示販売(一部参考出品)・入場無料>
◎阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
◎2014年2月24日(月)まで ※催し最終日は午後6時閉場

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