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風化したような質感、エッジの効いた造形
「井口 大輔 銹陶(しゅうとう)展」


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  • 更新日: 2014/4/12
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■阪急うめだ本店


銹変陶銀彩鉢 324,000円

風化したような、さびた器肌が特徴的な、陶芸家 井口 大輔(いぐち だいすけ)さんの作品展が阪急うめだ本店 美術画廊で開催されています。


井口 大輔 氏

気鋭の陶芸家として陶芸界でも注目を集めている井口さん。
作品の「銹陶(しゅうとう)」という聞き慣れない技法は、井口さんが編み出し、命名されたネーミングです。
作陶のテーマは、井口さんいはく、「わびさび」。


黒銹陶壺 幅34.8×奥行き30.6×高さ23.7cm 356,400円

「成形した素焼きの器に、もみがらを水に溶かして表面にコンプレッサーで吹き付けてコーティングします。それを窯の中で還元焼成し、堅いワイヤーブラシで表面を磨きます」と丁寧に説明してくださった井口さん。
一見、さびた鉄のように見える独特の器肌の実現には、長い年月がかかったそう。


鳥 259,200円

独特のフォルムも井口作品の特徴のひとつ。
シャープでエッジの効いた「黒銹陶壺」とは対照的に、丸みを帯びた柔らかな造形が美しいオブジェ「鳥」。
茶碗やぐい呑み以外は、すべて手びねりで成形するというこだわりだからこそ出せる、剛と柔の自在な対比が見事です。


黒銹陶銀彩皿 216,000円

1,260℃の高温で焼成されるため、土がよく焼き締まり、素焼きなのに水漏れしにくいという機能的にも優れた性質も。


銹変陶銀彩香炉

井口さんは1975年、栃木県生まれ。
栃木と言えば、焼物好きがすぐ思い浮かべるのは「益子焼」ですが、「益子焼」の影響を微塵も感じさせない、孤高のオリジナリティが異彩を放ちます。


彩銹陶壺 162,000円

さびた質感にこだわるため、下地をガラス質でコーティングしてしまう釉薬は一切使われていないそう。
「線模様は、一度焼成した後、マスキングテープを貼り、赤と黒の着色を仕分けて、もう一度焼いて表現します」と井口さん。
手間暇をかけた丁寧な仕事が美しい線条を生み出します。

銹陶銀彩茶碗 75,600円

今では、表面に吹き付けるもみがらの灰に混ぜるものにより、微妙に肌の表情を変えることもコントロールできるように。



時が風化したかのような質感。
エッジのきいた新しいフォルム。
手びねりで積み上げた造形とさびた肌合い、彩色のハーモニーをお楽しみください。

■井口 大輔 銹陶展 <展示販売>
◎阪急うめだ本店 7階 美術画廊
◎2014年4月15日(火)まで ※催し最終日は午後6時終了

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